雨の中

門というものがある。

門は入り口と出口。

門から入る人もいれば出る人もいる。

家族について考えた。

家族は役柄、愛、偶然性、責任感、金銭、多くの側面を持つ、らしい。

らしい、というのは僕にとって家族が最近少し遠いからで、それは僕が門から出たからだろう。

それでも、ふとした時に家族を思う。

親からの荷物が届いた時。

地元で雪が降った時。

どうしているだろうと思う。

そう思うのは門の内側が僕の内側に取り込まれたからなのだろう。

僕はただ門を出ただけだ。

そういう内側の蓄積が僕で、そうした内側が今の僕を形作っているのかもしれない。

内側達が新しい出会いを呼び寄せ、新しい門へ僕を導く。

最近よく思う。

あの門に入って良かった、と。

舞台監督　西村太一

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劇団綺畸2018年度新人公演

『めまい』

作・演出　土田高太朗 

3/16(土) 19:00

17(日) 14:00/19:00

於 駒場小空間

予約制・無料（カンパ制）

全席自由席

予約フォーム(西村扱い)↓

https://www.quartet-online.net/ticket/kiki2018shinko?m=0kdidgc

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