3月9日

私はセキセイインコを飼っていました。2羽飼っていて、そのうちの1羽の話をします。その子はちょうど7年前の今日、亡くなりました。珍しい色の子で、頭は黄色、体は淡い水色と綺麗なエメラルドグリーンのグラデーションで、しっぽは淡い黄色、という凄く綺麗な色でした。

その日は姉の高校の合格発表の日で、姉は無事に合格して家がおめでとうムード一色でした。夕方、私が習い事から帰ってくると、父親が慌てていて、その手の平には小さな体が横たわっていました。その時はまだ温かくて、どうにかして助けてあげたかったけど、何もできなくて。徐々に体温が失われていくその小さな体を大泣きしながら、ただただ見守るしか出来ませんでした。その後、祝いの場になるはずだった夕ご飯を、泣きながら食べたことを覚えています。

その子は体を触られることが嫌いだったんですけど、沢山撫でてあげられたのがその亡くなった時だけで。ずっと触りたかったふわふわの羽毛を、こんな時にならないと触れないなんて皮肉なものだな、なんて思いました。

あれから7年。もう7年なのか、やっと7年なのかは分かりませんが、その出来事は随分と前の出来事のように感じます。

亡くなっても、家族の一員だと思っています。新公も、空の上から見守っていてくれるでしょうか。

照明・映像　藤井

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劇団綺畸2018年度新人公演

『めまい』

作・演出　土田高太朗 

3/16(土) 19:00

17(日) 14:00/19:00

於 駒場小空間

予約制・無料（カンパ制）

全席自由席

予約フォーム(藤井扱い)↓

https://www.quartet-online.net/ticket/kiki2018shinko?m=0kdieda

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